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富を得る3つの原則 第2章


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この世の中に想像もできないほどの宝の山があって、それが身の回りに溢れているのはご存知だろうか?

その財宝は、まったく無料で道端に落ちている時もあるし、ある時は人を介して手に入る、多くはサイトや本を介して手に入る。お分かりであろう、そう情報である。



多くの人達は情報を舐めている。その価値を知らない。全く分かっていない。そう全くだ。

これについて数冊の本が書けるほどの思いを私は持っている。想像して欲しい。我々の社会はとてつもない建造物を建て、鉄の塊である飛行機を空に飛ばし、自動車は大地を駆け巡り、光は暗闇を消し去り永遠の昼となった。

そして今宇宙にたどり着き、ネットワーク通信網は世界に張り巡らされ、女性達の煌(きらびやか)なファッションで男達を魅了する。






かつては飢えと貧困にあえいでいた日本は豊かさを手に入れた。
食事は、和食・洋食・中華、世界中から新鮮な食材が我々の手に届く。魚は養殖され農場は豊かな実りで我々の胃袋を満たす。




貴方は今までにこの先人達の知恵から何度命を救われたのだろうか?考えた事はあるだろうか?なぜ飢えずにいられるのだろうか?なぜ暖かい家に住めるのだろうか?病気にかかった時なぜ医師たちはあなたの命を救えるのだろうか?



よく考えて欲しい。これらは全て我々の両親・祖父母・あらゆる先人達が築き上げてきた社会だという事だ。それらを継承していなければ私達は太古の昔のように獣の皮を身にまとい槍を持って草原で鹿を追いかけていただろう。



いやはたまたそれすらも出来ずにいただろう。





なぜならば、槍や獣の皮すら知識体系が無ければ作る事はできないからだ。



飛行機を飛ばしたり、大きなビルを建てるには、情報なくしてそれは不可能である。飛ぶ仕組みを知らずして飛行機を作る事はできない。当然であろう?ではなぜ私達は情報を軽視するのだろうか?答えとして


情報には即効性がないからだ


そう決定的に即効性が欠けている。新たなる知識を身につけても実践に生かすには時間がかかりすぎ、多くの人達はその驚くべき驚愕の効果を本能的に軽視してしまう。

スペースシャトルを打ち上げられるのに、私達はなんで情報の有益さに気がつかないんだろうか?




ここに徹底した社会の歪み(ゆがみ)が存在する。「本を読むのは面倒くさい」「お金を出すのが勿体無い」「そんな時間はない」そういう意見が多いのではないだろうか?


ではそもそも



なんで本を読む時間がないのだろうか?

なぜ本を読む以上に面倒くさい仕事を、毎日こなしているのだろうか?

なんでお金を出すのが勿体無いほどお金がないのだろうか?





自覚のない事が、一番恐ろしい。





世の中の事など我々はほんの少ししか知らないのだ。

数%の世の中しかしらないで残りの90%以上の事を理解できるだろうか?知らないで済む問題ではない。私達は家族を養う責任があり、最善を尽くす必要がある。

数パーセントの中から導き出された答えは常に誤りだらけではないだろうか?なぜ生活が厳しいか、なぜ豊かになれないか、その答えはここにある。

私だって知らない事だらけである。


ただしマネーの分野に関しては10年間の経験を持っている。その言わばこの分野のプロフェッショナルとしての視点である。当然専門分野ではない事はまるっきりの素人なので貴方に色々教えてもらう事も多いだろう。







「奇跡の赤い吸引薬」



赤い薬青い薬を開発して頂いた名も知らない研究者の方達の事を思うと感謝の気持ちから目頭が熱くなる。だから私はこの話を伝えたい。また伝えるだけの価値がある教訓でもある


実は、私は喘息患者なのだ。喘息はとても辛い。かかったことがある人はお分かり頂けるだろうが、息ができないのだ。発作が起こると1000メートルを全速力で走った直後の状態がえんえんと続く。


時として命を落とす人も少なくない、肺癌患者も肺の機能不全で亡くなるケースが多いので死因は喘息と同じだ。

「僕はどうしてこんなに辛い目に遭わなければならないのだろう?」と子供心に考え苦しんだ。

どうしても苦しい時は小児科にいって点滴や吸入をしてなんとか乗り切った。

有効な治療方法はあまりなかった。対処法は水泳をしなさいとか寒風摩擦をしなさいという程度だった。有効な治療方法がないまま我慢するしかなかったのだろうか?




いいや、違う




本当は治療手段が存在した。



とてつもない魔法のような薬が存在した。詳しい製品名は知らないが、15年ほど前から赤い吸引薬を使えば喘息の症状が出なくなる。そんな魔法の薬が存在した。

吸い続ければ副作用はほとんどなく喘息がピタリと止まる。
(人によっては喉が痒くなる等ささいな副作用もあるようだ、しかし気にするほどの副作用ではない)

(現在の製品名は 「アルデシン」 や 「フルタイド」 といったものがある。喘息に苦しむ人達はぜひともこの薬を使って欲しい、今でも知らない患者や医師が多い事に驚かされる)



しかし結局、子供の時の私はその薬の存在を知らなかった。結局大人になってから数年前にその薬の存在を知った。



なぜこの薬が普及しなかったか?



厚生省の陰謀だろうか?いいや違う。

この魔法の吸引薬は使ってもすぐには効果が出ないのだ。1週間以上使い続けて初めて効果が出てくる。だから専門家である医師達ですらこの薬の凄さに気がつかなかった。


赤い薬は即効性がなく、社会に知れ渡るまで長い時間が必要だった。しかしその後に登場した青い薬(メプチン・エアー)気管支拡張剤は爆発的に普及した。

私も愛用した、効果に驚かされた。酷い喘息の時に青い吸引薬を使えばたちどころに直ってしまうのだ。




喘息が酷いと呼吸不全になり、頭はぼやけ目の前の視界が暗くなる。

寒い冬の日、道端で倒れかかりもう駄目かと思ったときもある。

こんな時にこの薬を使うと劇的に効果があらわれる。吸い込めなかった空気がたちどころに肺を満たし、ぼやけた視界は急にクリアになり、思考は正常に戻る。




まるで極限まで麻薬に飢えていた患者に覚せい剤を投与するがごとくの感覚といいだろう

しかしこの薬には副作用が存在した。そもそも喘息を治療する為でなく気管支を無理やり広げているだけである。

根本的になんの治療も行なっていない。この薬は心臓に負担を与えるのだ。

覚せい剤と同じく、最初は劇的な効果があるが常用するうちにどんどん効果が薄れていく。この青い薬の乱用によって心臓に負担を与え喘息患者の死者が急増した。






そこで発見されたのが赤い吸引薬である。






青い薬よりはるか昔に存在し副作用もないのに、その効用は誰も知らなかった。

いや正確には開発者達はその効用を知っていたはずだ。しかし伝わらなかった。多くの命を救えたはずなのに、とても残念だ。





まとめ



情報はこれとまったく同じなのだ!いやこれ以上といってよい。

赤い薬を開発できたのもそもそ体系的に発展してきた先人達の知識のおかげである。

しかしやっかいな事に知識はまったく即効性に欠けるのだ。手に入れて効果を発揮するまで最低数年は熟成を必要とする。


通常5年〜10年は熟成に時間がかかる。だから普及しないのだ。即効性がないからといって切り捨ててはいけない。


情報は良質のワインと同じである



それに気がつかない者達は極めて不当な扱いを受ける人生になるだろう。情報を握るもの者と握らない者の差は極めて大きい。驚く事にビジネス本を読み漁り、金持ちとなった成功者もビジネス本は役に立たなかったという者までいる。


これは明らかに勘違いである。情報は実用段階に移行するまで熟成を必要とし時間がかかるのだ。優れた知識という良薬は効き目が遅いという事を決して忘れてはならない。

しかも獲得した知識を自覚しにくいという演出上の致命的な欠陥を持っている。だからこそ益々知識は軽視される。しかしその事実に目を向けた者の繁栄は約束されるであろう。








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